齟齬の意味と使い方・類語と例文

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齟齬の意味と使い方・類語と例文

「齟齬」の意味

「齟齬」は「そご」と読みます。齟齬は意見が食い違ったりすれ違っている様を表す言葉で、トラブルの発生要因を表す意味として使われる言葉多い言葉です。

ビジネスシーンでもよく使う言葉なのですが、その取扱には注意が必要となります。齟齬は「たまたまお互い悪気なく勘違いが起きてしまった」「認識違いが起きてしまった」という意味よりも更に一歩踏み込んで、「お互いに否がある」「両者に問題がある」というのが正確な意味です。つまり、安易に取引先や顧客、上司などに対して使ってしまうととても失礼になるのです。

例えば「●●部長と私との間に認識の齟齬があった」と言うと「●●部長も悪いけど私にも反省すべき点がありました」という意味になります。この場合、本来は「互いにちょっとした勘違いがあり認識にすれ違いが生じた」という事を表現したいわけですから「齟齬」という言葉を使うのは相応しくないのです。

齟齬を正しく使うためには自分と読み手(聞き手)が、齟齬をきたしている対象を客観視出来る立場にある場合に限るのが無難です。例えば、政治や他社についての話題などですね。

「齟齬」の使い方

A社とB社の業務提携が遅れているのは、新プロジェクトの人事について認識の齟齬があったためだ。

上述した通り、齟齬している対象は客観視できる物にしておくのが適切です。間違っても顧客に対して「弊社とお客様の間に認識の齟齬があり…」などとメールしないようにしましょう。ある意味、顧客に対して認識を改めるよう促している事になってしまいます。

齟齬は漢字も難しいですし、勢いつい使ってしまいたくなる言葉ではあります。しかし、当事者に対して齟齬を用いれば即、無礼にあたる可能性が高いのです。あなた自身も相手から「齟齬」という言葉を使われた経験があるかもしれませんが、話し相手、メール相手の日本語力を計るのにも効果的な言葉と言えるかもしれませんね。

「齟齬」の例文

顧客と考え方が齟齬していたが、最終的にこちら側の言い分を理解して頂けた。
県と市の意見が齟齬をきたしており地方行政が滞っている。
他チームとの工程表が齟齬しているため大きな問題となった。

「齟齬」の類語と応用・例文

認識にずれがあると計画は先へ進まない。
食い違いを適切かつ迅速に解消していくことがリーダーの役目だ。
取引先とのトラブルが、考えの行き違いにより賠償請求にまで発展した。

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