「見せしめ」の意味と使い方・類語と例文

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「見せしめ」の意味

「見せしめ」の本来の意味は「再び悪事を働かないように懲らしめること」ですが、一般的には「悪事を働いた人を厳しく制裁することで、それを見ている周囲の人々が同じ悪事を働かないよう抑止する」という意味で使われています。

制裁を受けている人を見た人々が「自分はあんな目にあいたくない」と感じることで、その後に起こり得る悪事を事前に押さえつけるようなイメージです。そのため、実はそこまで大きな悪事でなかった場合でも、多少大げさに問題として取り上げて厳しく対処することもあります。そのため「見せしめ」は会社や学校などあらゆる社会で起こり得ます。

「見せしめ」の使い方

「見せしめ」は名詞なので、どんな言葉と一緒に使っても文章として成り立ちやすいと言えます。「見せしめにする」「見せしめとした」「見せしめのために」「見せしめだ」など、後に続く言葉は広い範囲から選べるでしょう。

また「見せしめ」には良いイメージはなく、ネガティブな印象の言葉として認識されています。そのため「良い行いを見てもらって、その影響を周囲にも広げたい」という状況や心情の場合は「見せしめ」は使いません。その場合は「お手本として」「良いサンプルとして」など別の言葉を選ぶと良いでしょう。

「見せしめ」の例文

  • 「些細なミスだったが、彼は見せしめのために謹慎となった」
  • 「あの見せしめの影響力は大きかったようだ」
  • 「誰かを見せしめにするようなやり方は嫌いだ」
  • 「私は見せしめのためにクビになった」
  • 「いつもさぼっていた彼が留年したのは、見せしめの意味もあっただろう」

「見せしめ」の類語と応用・例文

  • 「戒め(いましめ)の為に彼女は会社をクビになった」
    「見せしめ」とほぼ同じ意味で使える「戒め」は「物事に対する罪を償わせる」「懲らしめる」という意味で使われます。一般的に使われている「見せしめ」よりも、元の意味である「再び悪事を働かないように懲らしめること」に近いニュアンスです。「戒め」は自分自身についても使え「今回のことを自分に戒めたい」などとして、同じ過ちを犯さないための貴重な経験とする、という意味にすることもできます。
  • 「つまり彼は血祭りにあげられたようなものだ」
    「血祭りにあげる」という表現も「見せしめ」と似ています。しかし「見せしめ」よりもさらに生々しく、それだけ「周囲へ強い恐怖心を植え付けた」という状態です。悪事を働いた人がひどい目にあっているのを見せたり聞かせたりすることで、周囲の人々を強く抑制します。または、本来の「血祭りに上げた」という状況とはほど遠い、比較的穏やかで軽度な罰のことを敢えて表し、冗談として使うこともあるでしょう。
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