シュールの意味と使い方・類語と例文

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シュールの意味と使い方・類語と例文

「シュール」の意味

「シュール」という言葉の語源は「シュールレアリズム」というフランス語になります。英語じゃないんですね。シュールは「超現実的」や「非現実的」という意味になります。つまり「現実的」・「常識的」の逆の意味という事になりますね。

シュールという言葉はとても漠然としていてその意味が少しあやふやです。何故なら「非現実的」というシチュエーション自体がとても不安定なものだからです。そのため、人によってシュールと感じる場面に違いがありますし、特に芸術や芸能の世界ではシュールであるかどうかそのものが評価の分かれ目となる事もままあるのです。

例えば海外で起こった珍事件を、我々日本人が目にするととてもシュールに感じますが現地の人にとってはとても現実的で日常的なものかもしれません。逆に日本人が季節の風物詩として「餅つき」をしていると、それを見た外国人はシュールだと感じるかもしれませんね。

また、漫画やアニメ、芸能の世界で「シュール」という場合、本来の意味とは少し離れて「不条理ストーリー」や「不条理ギャグ」であることも多いようです。例えば、常識ハズレな状況をさも当たり前かのように登場人物が全員が疑問を感じることなく物語が進んでいくようなストーリーを「シュールな作品」と評するわけです。

「シュール」の使い方

シュールという言葉は状況や環境、作品、行動に対して使う言葉ですから、人の性格や人間性にはあまり使いません。もし使うことがあるとすれば相当な変わり者に対して、という事になるでしょう。

「昨日見た映画はとてもシュールだった」

例えばアクション映画やSF映画、ファンタジー、時代劇…などであればもっと違う感想になることでしょう。つまり「シュールである」とは非現実的でありながらもそれはあくまでも「現実的な世界をベースにした非現実」なのです。つまり、全てが現実とかけ離れているSF映画を見て「シュールな作品」とはならないわけですね。

「シュール」の例文

シュールな芸風のタレントが好きだ
彼のあまりにシュールな行動に思わず笑ってしまった
シュールなストーリーの小説を読みふける
あまりにシュールな事が多すぎて何が常識かわからなくなる
美術館でシュール画家の作品展が催された

「シュール」の類語と応用・例文

シュールという言葉はこれまで説明したきた通り、現実の中の非現実であり常識と非常識が絶妙なバランスで入り混じっている物事を指します。類語としては「ナンセンス」や「不条理」という言葉が当てはまりますが、それは使う対象やシチュエーション次第で完全に同意語というわけではありませんから注意しましょう。

ナンセンスギャグの多い漫画である
不条理ギャグばかりの映画だ

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