「しばしば」の意味と使い方・類語と例文
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「しばしば」の意味
「しばしば」は漢字では「屡屡」と書き、「何度も」「たびたび(度々)」という意味です。「毎回」ではなく「時として」と言える程度の頻度を「しばしば」という言葉で表します。
複数回の行動を表す言葉は他にもたくさんありますが「しばしば」という表現は「時々」「ちょくちょく」などに比べるとややフォーマルな印象を受けやすく、目上の方や改まった場での使用も違和感がありません。
また「しばしば」は「目がしばしばする」など、目の不調を表す場合に使うこともあります。これは「涙ぐんで目をしばたかせる様子」を表す「しばしば目(しばしばめ)」が元になっていると考えられています。
「しばしば」の使い方
- 「社内での懇親会はしばしば行っております」
「しばしば」は、会話の中でも文章の中でも使うことができます。相手との会話の中で、物事の頻度について伝える場合に「しばしば」を使うと「たまに、ちょくちょく」というニュアンスで伝わります。友人同士であれば「たまに行ってるよ」「ちょくちょく会ってるよ」などとフランクな言葉を使えますが、相手によってはフランクな表現が使えないこともあります。目上の方と話すときに、その物事について明確な回数や頻度を認識していない場合などに便利です。
「しばしば」が表す頻度については、個人差があります。他の人から見ると頻繁と思うような回数でも、当人にとってはさほど多くはない回数と認識していることがあります。反対に周囲からは、稀と思われるような頻度も当人にとっては比較的頻繁と感じていることもあるでしょう。そのため「しばしば」を使うことで、相手と自分の間に行き違いや、伝わる状況の相違などが生まれることもあります。
「しばしば」の例文
- 「○○社長にはしばしばお誘いいただいております」
- 「ゴルフは頻繁とはいきませんが、しばしば行っています」
- 「○○さんがジョギングされているところをしばしばお見かけします」
- 「普段はお酒は飲みませんが、飲み会では飲むこともしばしばあります」
- 「チーム内では意見がぶつかることもしばしばあります」
「しばしば」の類語と応用・例文
- 「○○様からは時折ご連絡をいただいております」
「時折」という言葉も「しばしば」と同じで「いつもではないが、たまに」という意味で使われます。「しばしば」よりも更にフォーマルな表現として、改まった挨拶や文章内で使われることが多いでしょう。 - 「お客様よりご要望をいただくことはしばしばあることでございます」
「しばしばあること」という表現は「比較的珍しくはないこと」という意味を持っています。「しばしばございます」というと「たまにあること」という頻度が低めの意味として伝わりやすいのですが、「しばしばあること」を使うと「そこそこの頻度で」と頻度を上げて伝えることができるのです。「しばしば」の前後の言葉によっても印象が変わりやすいので、判断がつかない場合は「頻繁とは言いませんが、たまに」「割と高めの頻度で」など別の言葉で表現すると良いでしょう。
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