「とんとん」の意味と使い方・類語と例文
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「とんとん」の意味と語源
「とんとん」という言葉にはいくつかの意味があります。ひとつ目は「発音体から起こる音」です。太鼓や戸などを叩いたときの、比較的軽めの音を「とんとん」と表します。二つ目は「速い動き」です。「話し合いがとんとん進む」など、物事が滞りなくスムーズに進んで行く様子を表します。
三つ目が「多くも少なくもない」「差がない」「損得がない」という意味です。主には収支や利害について使われます。ビジネスの場や日常会話、ネット上など幅広い場面で使われている言葉です。
この「とんとん」の語源については諸説あります。中でも有力とされているのは「舞台上で踊る人の足音が語源」という説です。これは「舞台の上で踊っている人の足音はリズミカルでバランスが良い」ということから「バランス良く、上手くいく」という「とんとん」の意味に繋がったと言われています。
「とんとん」の使い方
- 「今年の決算ではとんとんだった」
決算など収支が明らかになる場面で使われる「とんとん」には「結果として悪くない」「バランスが取れている」というポジティブな要素が多いでしょう。バランスが取れていなければ「マイナスだった」「赤字だった」などネガティブな言葉を選ぶことになります。 - 「これで僕たちはとんとんだね」
「とんとん」はお金に関わらない場面でも良く使われます。この場合は心情的、立場的に「貸し借りがない」「お互いが満足できる」「平等」という意味です。恩がある相手に恩返しができた場合や、以前自分が助けてもらった人を自分が救った場合などに使えます。
「とんとん」の例文
- 「来年黒字にするためにも、今年はせめてとんとんにはしたい」
- 「いつも君に助けてもらってばかりだったから、とんとんにできて良かったよ」
- 「今月の家計はとんとんだったから、来月からは貯金を増やしたい」
- 「私たちは常にとんとんの関係でいましょう」
- 「今月は無駄使いをしたけど、先月の貯金でとんとんだ」
「とんとん」の類語と応用・例文
- 「僕たちの関係は五分五分だ」
「五分五分(ごぶごぶ)」も「とんとん」と同じで「平等」という意味があります。「とんとん」に比べると、利益などお金に関して使うことは少なく、人との関係性や立場などに使われることが多い言葉です。 - 「今回の利益で過去の負債はプラマイゼロになった」
「プラマイゼロ」とは「プラス、マイナスをした結果ゼロ」という意味です。プラスにはならなかったけど、マイナスにもならなかったというフラットな状態であることを表します。比較的お金について使われることが多く、人との関係性や立場などについてはほぼ使われません。
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