「図々しい」の意味と使い方・類語と例文
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「図々しい」の意味
「図々しい」とは「他人の迷惑などを考えず、平気でいる様」を表す言葉です。元々「図」とは漢語で「企み」や「計画」という意味で、そこから「図を重ねる(々)ような、横柄な様」を「図々しい」と言うようになりました。主には「図々しい人」「図々しいやり方」など、人や物事に対して使われます。
「図々しい」の使い方
- 「これだけ迷惑をかけて謝罪のひとつも無いなんて、彼は本当に図々しい人だね」
「図々しい」を人に向けて使う場合の使い方です。人に対して使われる「図々しい」は、迷惑をかけたのに謝罪がない、恩を受けたのにお礼がない、という場合が多いでしょう。人と人とのコミュニケーションにおいて、相手が望むものを与えず、自分が欲しいものだけを得る、という場合にも「図々しい」は使われます。 - 「こちらにだけ条件を飲ませようなんて、なんと図々しいやり方だ」
「図々しい」は人に向けてだけでなく、物事や会社などの団体についても使われます。「誰が」ということではなく、そのやり方自体、方針自体に「図々しい」という言葉を使う場合です。「先方とこちら側が対等ではない」「過剰な要求を受けている」という状態で「図々しい」が使われることが多いでしょう。
「図々しい」の例文
- 「お世話になっている上に面倒まで見て頂くなんて、自分の図々しさに呆れます」
- 「あなたがそんな図々しい人だとは思わなかった」
- 「専務の図々しさは社内でも有名だ」
- 「通常の倍の値段で売りつけるなんて、なんて図々しい会社だろう」
- 「してもらって当然という態度に図々しさを感じる」
「図々しい」の類語
- 「厚かましい」
「またお金を要求するなんて、厚かましい人だ」などと使われる「厚かましい」も「図々しい」と同じ意味で使えます。「厚かましい」はズルくて、悪賢いという意味があり、相手や自分に対しても使えます。「この度は厚かましくもお願いにあがりました」などとすれば、自分の行為の不躾さを言い表すこともできます。 - 「厚顔(こうがん)」
「彼女の厚顔っぷりにはほとほと呆れる」などと使われる「厚顔」も「図々しい」と似た意味を持っています。「厚顔」とは文字通り「面の皮が厚い」という意味です。面の皮が厚いことにより、厚かましいことや図々しいことを簡単にやってのける、という表現です。「厚顔」を使った「厚顔無恥」という熟語も「図々しい」と同じように「他人の迷惑を顧みずに、自分の都合や欲求だけで堂々と行動する」という意味を持っています。
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