「厄介払い」の意味と使い方・類語と例文
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「厄介払い」の意味
「厄介払い」の読み方は「やっかいばらい」です。「厄介」とは「面倒で手がかかる様」を表す言葉です。「払い」という言葉には様々な意味がありますが、この場合は「手で何かを払いのける」という意味の「払う」です。
「厄介払い」の場合の「払う」は、「自分の前から排除する」「向こうへ押しやる」という意味で使われており、「物理的に払う」というよりも「感覚的に払いのける」という意味です。
つまり「厄介払い」とは「自分にとって面倒で手がかかる人や物事を、感覚的に払いのけて、別のところに押しやる」という意味で使われます。
「厄介払い」の使い方
- 「こんな不当な人事は厄介払いとしか思えない」
「厄介払い」という言葉は、良い意味で使われることはほぼありません。道理や筋では通らないような、不当な扱いや処分をされた側、もしくはそれを客観的に見ている側が「厄介払い」という言葉を使って、その不条理さを表すときに多く使われます。 - 「君の方で上手く厄介払いしといてくれないと困るよ」
自分にとって都合の悪い人や物事を排除したい人が、自ら「厄介払い」という言葉を使うこともあります。この場合は本人の中にも自分のしていることが「厄介払い」であるという自覚があります。大っぴらにはできない工作や、画策を「厄介払い」という言葉で表す使い方です。
「厄介払い」の例文
- 「部長にとっては体のいい厄介払いのつもりだろう」
- 「これくらいのことで首にするとは、厄介払いに間違いないね」
- 「自分でも厄介払いされたことはわかっている」
- 「課長はこの機会に厄介払いをしたくて仕方ないんだよ」
- 「意見が合わないからと言って、厄介払いのような真似はしたくない」
「厄介払い」の類語
「厄介払い」という言葉は、一言で「その対象のことを良く思っていない」ということと、「個人的な感情や都合で排除をする」ということまで表せます。「厄介払い」の他にも、同じ心情や状況を表す言葉があります。
- 「お払い箱にする」
「あの人は前回のミスで会社にお払い箱にされたらしいよ」などと使うことができる「厄介払い」の類語です。「お払い箱」は「厄介払い」と同じように「相手の感情や都合であるところから追い出される」という意味があります。「僕はもうお払い箱だ」など、自虐の意味を込めて使われることもあります。 - 「袖にする」
「部長は今回のことで社長から袖にされたようだよ」など「誰から愛想を尽かされる」「(心情的に)背を向けられる」という意味を持つ「袖にする」も「厄介払い」と似ています。「袖にする」は「厄介払い」に比べると「これまで気をかけてかわいがっていた人間を裏切る、見捨てる」という心情的な意味が強い言葉です。
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