「暇を出す」の意味と使い方・類語と例文

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「暇を出す」の意味

「暇を出す」とは、基本的には自分以外の誰かを「休ませる」という意味です。この場合の「休ませる」にはやや強制的なニュアンスがあり、ポジティブな意味では使われません。「暇をやる」「暇を与える」なども同じで、いずれもミスをしたり事を上手くやれなかった人に対して叱責の意味を込めて使われます。

また昔は雇用している使用人に対しての「クビの宣告」、妻に対しての「離縁の宣告」としても「暇を出す」は使われていました。

「暇を出す」の使い方

  • 「今回のほとぼりが冷めるまで君には暇を出す」
    会社などで何か失態をした社員へ上司から向けられた例です。現代では「暇を出す=クビ」という使われ方はほぼしません。この例では、その社員が犯したミスの沈静化のための時間や本人の反省の時間を取るためにしばらく休暇を取らせるという意味です。
  • 「結局は暇を出されたということだよ」
    暇を出された側、つまり休まされた側も「暇を出す」という言葉で自分や他人の状況を表すことができます。この例では自分または他人が、何かの失態によって強制的に休暇を取らされているということを表しています。

「暇を出す」の例文

  • 「君にはしばらく暇を出すことにした」
  • 「彼女は暇を出されているらしい」
  • 「暇を出された彼はさぞ落ち込んでいるだろう」
  • 「あなたに暇を出すなんて部長もひどいことをする」
  • 「今度同じことをしたら暇を出すからね」

「暇を出す」の類語

  • 「引導(いんどう)をわたす」
    「暇を出す」を「クビにする」という意味で使うのであれば「引導をわたす」という言葉に言い換えることもできます。「引導をわたす」とは「何かを諦めてやめるように言い渡す」という意味です。自分から見た他人が何かに取り組んではいるけれど、それが達成される見込みがない場合に、十分にやったのだらもうやめても良いのではないかという感情で使われます。「暇を出す」と同じ意味ではありませんが、誰かに何かをやめさせるという意味では似た使い方ができる言葉です。
  • 「いとまを出す」
    「暇を出す」と書いて「いとまを出す」とも読みます。「いとま」とは「帰る」「去る」という意味です。日常でも「そろそろおいとまします」などと使われています。「いとまを出す」の意味は「暇を出す」と全く同じで「休暇をやる」「クビにする」どちらの意味も持っています。いとまを出す方だけでなく「いとまを出された」「彼は今いとまを出されている」など自分や他人についても使うことができます。やや古めかしい表現であるため、通常は「暇を出す」の方が使われているようです。
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