「致命的」の意味と使い方・類語と例文

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「致命的」の意味

「致命的」とは「命にかかわるような様」という意味です。基本的には「致命的な傷」「致命的な様態」など、身体について使われます。「致命」には「息絶えること」という意味があります。その「致命」に「的」という「~のような」の役割をする言葉を付け加えているのです。

この「致命的」という言葉は身体の様子について使われるだけでなく、比喩表現として身体には関係のない事柄にも使われます。大きな失態や、それによって生まれた危機的な状況を指して「致命的な状況」などとすることが多いです。

一般的に使われている「致命的」は、本来の身体についての使われ方よりも、比喩表現としての使われ方の方がメジャーと言えるでしょう。

「致命的」の使い方

  • 「この傷は本人にとって致命的だろう」
    「致命的」が持つ本来の「命にかかわるような様」という意味での使い方です。その傷や病状などに命取りとなるような要因が見られた場合に使います。例文で言えば「この傷がきっかけとなって命を落とすことになるかもしれない」ということを言っています。
  • 「今回のミスは自社にとっては致命的だ」
    身体に影響しないことに使われる「致命的」の例です。会社は現実的に命を落とすということはありませんが、会社を人に例えて「会社の命に係わるような」という言い方をしています。比喩表現としての「致命的」の使い方です。

「致命的」の例文

  • 「こんなに病状が進んでいる状態での感染症は致命的だ」
  • 「彼は致命的なケガを負ったにも関わらず回復した」
  • 「今考えてみると彼女が風邪をひいたことが致命的となった」
  • 「ただでさえ経営が危うい中での取引停止は致命的だ」
  • 「彼の致命的なミスによって会社は倒産した」
  • 「彼女は致命的な状況から見事に会社を立て直した」

「致命的」の類語

  • 「命取り」
    「致命的」は「命取り」と言い変えることもできます。「命取り」も「生命にかかわること」という意味で、本来は身体の状態について使う言葉です。しかし、一般的には比喩表現として身体に関わりのないことについても良く使われています。「この寒さの中、そんな身体で出て行くなんて命取りだ」と身体について使ったり、「命取りとなるようなミスは避けて欲しい」と比喩表現として使うこともできます。
  • 「瀕死(ひんし)」
    「瀕死」とは「今まさに命を落とそうとしている状態」を表します。「致命的」や「命取り」に比べると、さらに緊張感が高まる言葉です。そのため「致命的」と言い変えるとやや違和感があります。「違和感」よりもさらに命にかかわる状態に近いことを表します。「彼の様態が悪化したらしい、瀕死の状態だそうだ」と本来の意味として身体について使うこともありますし、「あの会社は経営難で瀕死の状態と聞いている」など比喩表現として使うこともできます。
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