「大目に見る」の意味と使い方・類語と例文
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「大目に見る」の意味
「大目に見る」とは「あまり咎めずに寛大に対処する」という意味です。「許す」「許容する」という意味とほぼ同義と考えて良いでしょう。ただし「大目に見る」を使う場合は「本当ならもっと厳しく対処するところだけど」という意味が含まれます。
「大目に見てください」「大目に見ます」などと、何かを咎められたくない人、咎めない人のどちらも使える言葉です。
「大目に見る」の使い方
- 「今回は初めてのことなので大目に見ます」
相手がしたミスなどについて「今回は寛大な対処をします」という意味で使われます。「今回は大目に見ますが次回からはそうはいきません」などとして、寛大な対処をするのは「今回だけ」というニュアンスを伝えることもできます。 - 「これが違反とはしりませんでした、どうか大目に見てください」
自分が相手に対して寛大な対処を望む場面で使われる言い方です。本来であれば大目に見るかどうかは、相手が決めることですが言い訳とセットにして「大目に見る」を使うことで、罰の軽減や許しを請うこともできます。 - 「今回のことは部長が大目に見てくれたらしい」
当事者以外の人が「大目に見る」を使って、当事者たちの様子を表すこともできます。自分が当事者でなくても、その物事の結末を見たり、当事者からの話を聞いたりして「寛大な対処をしてもらったんだな」と判断した場合に「大目に見たのだろう」という予測を付けて言葉にしています。
「大目に見る」の例文
- 「同じミスはしませんから、今回は大目に見てください」
- 「大目に見ていただければ大変助かります」
- 「本人も反省していますし、大目に見てあげたらどうでしょうか」
- 「今回は大目に見ますが、次はありませんよ」
- 「いつも大目に見るから本人が同じミスを繰り返すのではないか」
「大目に見る」の類語
- 「見逃す」
日常的な会話でも比較的良く聞かれる「見逃す」という言葉は「大目に見る」と似た意味を持っています。「今回は見逃しますが、次回は反省文を書いてもらいますよ」など、相手を咎めずに寛大な対応をするということにかわりありません。ただし「見逃す」という言葉は「見ながらにして逃がす」と、やや露骨な表現でもあります。目上の方や改まった場での使用は控えた方が良いでしょう。 - 「目こぼし」
意味としては「大目に見る」よりも「見逃す」に近い「目こぼし」は「見逃してもらえるように相手に頼みこむ様子」を表しています。「何卒お目こぼし頂きたく存じます」などとすることで、相手に「どうか今回は見逃してください」と頼んでいることになります。「お目こぼし」は「見逃す」や「大目に見る」よりも敬語ニュアンスが強い言葉です。そのため、目上の方や改まった場でも使うことができます。
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